経営者インタビューで心がけていること〜魅力あるインタビュー記事にする秘訣〜

 

ご依頼いただくインタビューの中で最も多いのが中小企業の経営者インタビュー。私が最も好きで、これからもどんどんしたいインタビューです。

経営者インタビューは採用において欠かせないコンテンツ。中小企業においては特に、です。大手企業は名も知られていますし、そのブランド力から採用に困ることはないでしょう。しかし中小企業の場合、名が知れわたっていない分「どれだけ魅力ある会社なのか」を伝えなければ良い人材は集まりません。
経営者は会社そのものを表します。どんな想いで会社を立ち上げ、どんなビジョンをもって社会に貢献しようとしているのか。会社のトップ本人のリアルな言葉ほど、説得力に溢れたものはありません。
 
そして一人間としての魅力を伝えることで「こんな素敵な社長のもとで働きたい!」と思ってもらえることが大事。ですので、単なる会社紹介にしかならない経営者インタビューでは意味がありません。経営者の“人となり”がわからなければ読んでいておもしろくないし、その人の内面が伝わらないと読んでも意味がないと私は思います。ですので私は、経営者インタビューではその方の人柄が伝わるように書いています。
 
そこで今回は、私が経営者インタビューで心がけている2つのことをご紹介します。
 

1.起業した理由や経緯などのドラマを丁寧に書く

私が必ず聞く質問で、深く聞くのがこの部分。なぜ会社を立ち上げたのか?どんな想いやきっかけでその事業をすることになったのか? 会社の原点がわかるのはもちろん、立ち上げるまでに経営者にどんなドラマがあったのか。このドラマを見せることで、読者に親近感を与えることができます。

 

代表取締役や社長という肩書きによって、「偉い人だから自分とは全然違う」と遠い存在に思ってしまいがち。ですが、経営者といえ同じ人間です。ひとりの人間としてどんなことを思い、どんな経験を経て会社を立ち上げたのかを書くことで、良い意味で経営者というフィルターを取って、すんなりと読者の心に入り込むことができると私は考えています。読者に経営者から人間味を感じてもらうことが重要です。

 

会社設立までに起こったドラマは、読者が興味を持たせたり、共感を仰いだりするフックになります。「会社のトップになる前は、自分とさほど変わらなかったんだな」「この人も苦労しているんだ」と親近感を持つことで「この社長おもしろいな、会ってみたいな」「この人のことで働きたいな」と思わせることが可能です。

 

事業のことを伝えるのはもちろん大切で雨が、一人間としてのストーリーを語ってファンを作る。経営者インタビューはファンづくりのためのコンテンツでもあると思います。

 

2.組織づくりについて聞く

中小企業の経営者の場合、社員との距離が近いので組織づくりにもダイレクトに関わります。働く社員に対してどのような想いを持っているのか、どんな風に働いてほしいのか。これを語れるのは中小企業の経営者だからこそのものだと私は思っています。

社員インタビューでは必ず社風を聞きますが、その社風を生み出す大元は経営者の考えです。どんなことを意識して、どのような組織を目指しているのか。経営者の考えが社風の原点です。いくら給与が良くても肌に合わない組織で働くのは苦痛。働く側は自分らしく働けるフィールドを求めています。だからこそ私は、組織づくりについて必ずお聞きしています。

 

自分の想いを会社で体現した経営者のストーリーはおもしろい

上記の2つを意識して経営者インタビュー記事を書いています。会社といえ、会社をつくったのは同じ人ですから。人間味がある部分を少なからず出したほうが読者を読み入ると思うんです。もちろん「こういう記事にしてほしい」というご要望にそって書きますが、私の経営者インタビューは人間味が滲み出るような記事じゃないかと思っています。

 

私が経営者インタビューを好きな理由は、単純に経営者の方の話がおもしろいから。経営者の語って、想いを会社という形にするまでにいろいろなことを考えて経験しているから話に奥行きがあるというか、広がりがあるんですよね。人生の先輩としてとても勉強になるし、夢の叶え方を聞くことができて「私もこういう風に想いを形にできるかな」と思えて自分の人生が楽しみになる。私の夢が社長になること、というのもあるんですけどね(笑)。

 

経営者インタビューをコーポレートサイトに掲載して損なことはないと思います。いや、掲載したほうが絶対にいいです。まだ載せていない企業さまは、是非載せることをオススメします。

 

 

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