社員インタビューで心がけていること〜採用対象者のイメージを膨らませる記事のために〜

 

人物取材でもご依頼が多いのが社員インタビューです。社員インタビューは『経営者インタビューをするときに心がけていること〜魅力あるインタビュー記事にする秘訣』と同様に、会社の魅力を伝えるのに欠かせないコンテンツ。経営者インタビューは会社そのものについてや将来性を見るうえで不可欠なものですが、社員インタビューは新卒採用・中途採用対象者が「自分が働くとこういう感じかな」というイメージを膨らませるために読むので、採用において重要なファクターです。

 

今回は、私が社員インタビューをするうえで心がけていることをご紹介します。

 

学生時代やアルバイト経験を聞く

 

社員インタビューで必ず書かれているのが入社理由・仕事のやりがい・業務内容です。この3つは学生や中途採用対象者知りたがっているもの。この部分を丁寧に聞いて書くのは必須ですが、私は必ず学生時代やアルバイト経験も聞いています。

 

実はこの二つ、入社理由を知るのに欠かせないものだからです。理由は「どんな性格の・どんな思考の持ち主がその会社を選んだのかを発信すれば、似ている人や共感する人が興味を持つから」。多感な時期の経験は人格形成に大きく影響します。性格・思考が形成される時期にどんなことをして、その結果どんなことを感じてどんな強みを育てて、何に興味を持つようになったのか。その延長線上に会社があります。

 

部活やアルバイト、文章から見える性格が自分と似ている社員が活躍している姿を見れば「私もここで楽しく働けるかも」「自分と似たような学生時代・アルバイトをしていたから私もできそう!」と思ってエントリー候補にする可能性は高くなります。

 

インタビュイーのパーソナルな部分は、入社理由にしっかりとつながるのです。

 

座右の銘を聞く

 

座右の銘も私が必ず聞く項目の一つです。座右の銘はその人の信条を表すもの。仕事の取り組み方や性格・思考を一言で凝縮しているので、インタビュイーのことを理解するうえで鍵になります。また、なぜその座右の銘を選んだのか聞くことで、さまざまなエピソードを引き出すことが可能。人となりを知るのに最短のキーワードといっても過言ではありません。

 

例えば、私自身は「好きこそ物の上手なれ」が座右の銘。なぜかというと、何に対しても“好き”な部分を見つけて打ち込んでいるうちに上達してスキルが身に付き、経歴も長くなっていた。物事を前向きに捉えて、どんなことにも“好き”を見つけて注力する。そんな粘り強さを垣間見ることができます。

 

別に自分を褒めているわけではありません(笑)。座右の銘はこのようにインタビュイーのことを知るフックになるということです。

 

趣味や好きなことを聞く

 

趣味や好きなことから人となりを伝えられるのはもちろんですが、ワークライフバランスが整っているのかを伝えることができます。いくら働くのが好きでも、プライベートな時間は欲しいもの。趣味や好きなことをする時間がちゃんと確保される環境なのか。ブラック企業ではなく、メリハリをつけて働ける会社なのかを伝えることができます。

 

また、趣味や好きなことを社員のプロフィールに盛り込むのもあり。パーソナルな部分を見せることで読者からの関心も得やすくなります。

 

 

 

この三つを私は必ず社員インタビューで聞いています。業務内容など会社に関わることじゃなくても、結果的には会社の魅力を伝えることができます。関係ないことほど、実はお宝が眠っているものです。

 

人となりを伝えながら、会社の魅力をさりげなく伝える。

 

それが私の社員インタビューです。